提督「川内がバイクに乗り始めたのだが」
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94: ◆v5iNaFrKLk[saga]
2016/08/06(土) 18:14:57.04 ID:b+/byctA0

ツーリングという名のバトルは、ゆっくり始まった。

先行するのは大淀のVFR……。
うん、何だかサマになっている。すごく速そうだ。

GPZと同じ400のスポーツバイクだけど、趣きは全く異なる。

ツアラー然としたGPZとは違い、VFRは純粋なレーサーレプリカ。
かつて若者達が熱狂した“あの時代”のバイクなのだ。
まあ、GPZも同世代だけど。

V型4気筒の発する重厚な音は、同じ四発のGPZとは正反対。
プロアームだっけ?片持ちのスイングアームのせいか、動きも違って見える。

いや、ライダーのテクが良いのか。
加古は捻じ伏せるように飼い馴らしていたが、大淀のフォームはやたら丁寧で綺麗だ。

無駄が無く、簡単に隙を与えてくれそうにない。
性格が出てるね、うん。

「さぁてっと……どうしようかな」

元々不利を承知で挑んだのだ。
対策が無いワケじゃないけど、なまじマシンに差が無い以上、膠着状態が続くことは明白。
だけど、何もせずに終わるのはつまらない。

呼吸を整える――。

まずは、突っつき回してやりますかっ。



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