コブラ「俺が魔法少女ぉ?」キュゥべえ「そうだよ!」
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◆rgRx/bLTG.
[saga]
2017/02/11(土) 22:30:22.30 ID:KVn6t2+SO
【駅】
暖かい。
身体の痛みが抜けていく。
混濁した意識が晴れていく。
「よう、気がついたかい」
徐々に開けてくる視界には厚い胸板が映った。
さやか「…?」
おかしい。
確かに、魔力を使い果たしたはず。
真っ黒なソウルジェムの中で、穢れが自我を覆い尽くすのを感じたはずだ。
それは「死」であり、「生誕」であると直感で感じたはず。
さやか「生きてるの?」
コブラ「さぁな、天国かもしれん。なにせイケメンに抱かれてるんだ」
さやか「地獄じゃん…」
コブラ「酷いな」
さやかは視線を床に落とした。
グリーフシードが10個ほど転がっている。
さやか「…ありがとう」
コブラ「その笑顔でお釣りがくるさ」
さやかはコブラの胸板に顔を埋めると、聞こえないようにそっと呟いた。
さやか「恭介が好きになっちゃうのもしょうがないかもね…。あたしだってこんなことされたら…」
コブラ「えっ?」
さやか「何でもない!」
少女は、はねのけるように飛び上がると笑顔でそう応えた。
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