コブラ「俺が魔法少女ぉ?」キュゥべえ「そうだよ!」
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351: ◆rgRx/bLTG.[saga]
2017/02/11(土) 22:30:22.30 ID:KVn6t2+SO
【駅】

暖かい。

身体の痛みが抜けていく。

混濁した意識が晴れていく。

「よう、気がついたかい」

徐々に開けてくる視界には厚い胸板が映った。

さやか「…?」

おかしい。

確かに、魔力を使い果たしたはず。

真っ黒なソウルジェムの中で、穢れが自我を覆い尽くすのを感じたはずだ。

それは「死」であり、「生誕」であると直感で感じたはず。

さやか「生きてるの?」

コブラ「さぁな、天国かもしれん。なにせイケメンに抱かれてるんだ」

さやか「地獄じゃん…」

コブラ「酷いな」

さやかは視線を床に落とした。

グリーフシードが10個ほど転がっている。

さやか「…ありがとう」

コブラ「その笑顔でお釣りがくるさ」

さやかはコブラの胸板に顔を埋めると、聞こえないようにそっと呟いた。

さやか「恭介が好きになっちゃうのもしょうがないかもね…。あたしだってこんなことされたら…」

コブラ「えっ?」

さやか「何でもない!」

少女は、はねのけるように飛び上がると笑顔でそう応えた。


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