コブラ「俺が魔法少女ぉ?」キュゥべえ「そうだよ!」
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330: ◆rgRx/bLTG.[saga]
2017/01/29(日) 14:11:04.46 ID:i321wBFTO
さやか「ひ、左手…?」

クリボー「そうだ。ついでに言えば金髪のマッチョで背丈は貴様の2倍弱位の男だ」

知っている。

間違いなく心当たりはある。

大事なものを奪ったアイツ。

到底許せぬアイツを。

さやか「…」

クリボー「む、心当たりがありそうだな」

クリボー「わざわざホストなどに身を堕として、ヤツの好きな女の話を聞いて回った甲斐があった」

さやか「うん…知ってるよ」

クリボー「ほう、ヤツは、コブラはどこにいる」

さやかは恭介の顔を想像した。

もはや手に入らないその笑顔も、やはり愛しい。

そして、それがコブラの不幸により壊されることは遺憾であった。

さやか「そこまでは言わない」

クリボー「ほう…」

さやか「だって、あたしの大事な恭介の大事な人だもん」

さやかは、自分の発した言葉に涙した。

思うまいとする言葉を口にした。

その事実が少女を深く深く傷つけた。

クリボー「ならば貴様に利用価値などない」

さやか(あぁ、まさか魔女じゃなくて、こんなワケの分かんないやつに殺されちゃうんだ)

さやか(これも魔法少女の運命なのかな)

さやか(教えてよ…コブラ)



「待ちな」



暗がりに人影が見える。

クリボー「やはり来たか」

「その子はすでに俺がデートの予約ズミでね」

さやか「コブラ…」

またも目から大粒の涙がこぼれた。

しかし、これは、多分嬉しいんだと少女は思った。


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