コブラ「俺が魔法少女ぉ?」キュゥべえ「そうだよ!」
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163: ◆rgRx/bLTG.[saga]
2016/07/10(日) 02:37:47.58 ID:FTbce0bvO
工場長の背後が歪む。

結界が周囲の人々を飲み込んだ。

そこは自我が境界を無くし、漂う無重力空間。

使い魔が嘲るように、撹拌し、弄ぶ。

まどか「わ、わぁ」

コブラ「ぐっ…」

まどか「こ、コブ・ラ…くん」

コブラ「お、俺の記憶を…読むな!」

まどかは辛うじて感覚の残る右手でコブラに触れた。

すると、コブラの記憶が逆流してまどかに伝わってきた。

コブラが愛し、コブラを愛した女達。

見渡す限り星の輝きで満たされた銀河。

冒険というスリルの中で繰り返される出会いと別れ。

まどか「こんな、悲しい気持ちになっても危険なところに自分から行くの…?」

コブラ「それが宇宙海賊『コブラ』さ!」

サイコガンはすでに抜かれていた。

なにもないはずの空間に銃口が向けられる。

コブラ「警告を無視したのはお前だ!人の思い出に立ち入るには罰を受ける覚悟が必要なんだぜ!」

閃光が一筋。

打ち砕かれた虚無の空間は、ひび割れ、魔女の断末魔を響かせた。

古びた工場が辺りに復元する。

まどかは、コブラには星空とコンクリートが似合うと密かに納得した。

コブラ「悪いな、俺は案外ナイーブでシャイなんだ」

まどか「カッコいい…」



さやか「あれ…終わってる」


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