341: ◆wO2YycwzMI[saga]
2017/07/09(日) 23:53:53.11 ID:JWrsIHZW0
多摩が左手のナイフを突き出す。エミールがそれを手にしたナイフで弾く。それを互いに数度繰り返す。
多摩「!」
突き出されたエミールのナイフを弾くと同時に多摩が首を傾けた。頬を弾が掠める。
狙撃がきた方へとハンドガンを数発発射するが、当たった気配はない。
その隙を狙ってエミールがナイフを横に薙ぐ。多摩のナイフを弾き上げた。それと同時に多摩がエミールの手を蹴る。今度はエミールのナイフが弾き上げられた。
互いに一歩下がり、多摩はエミールの、エミールは多摩のナイフを取り、再度互いに斬りかかる。
鍔迫り合い、向けられたハンドガンを掴み、さらに額をぶつけ合う。
多摩「相変わらず攻撃的にゃね。」
無表情で呟く。
エミール「どっかの誰かに似たんでな。」
声を荒げた。そのままハンドガンを握り潰す。
多摩「それ、ウチの備品にゃ。ちゃんと弁償しにゃよ。」
壊れたハンドガンを手放し、腕を掴む。
エミール「!?しまっ!!」
足を払われ、姿勢が崩れたエミールへと飛び上がり、腕を極めながら首へと両足で顔を挟むように蹴った。そしてそのまま地面へと押さえつける。エミールの意識が完全に切り取られた。
多摩「餞別にゃ。これで多摩の演習は終わり。お疲れ様にゃ。」(=^x^=)
そう言って多摩は笑顔で白旗を立てた。
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