85: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/07/31(日) 23:44:51.53 ID:TQtww6eio
○ともだち
男の人「っとっと………怪我ぁ無ぇか?」
私「……え?」
男の人「そっちの子も…何なら誰か呼ぶか?」
レミ「あ………ゴメン。大丈夫…ちょっと足がもつれただけだから」
気が付けば…私とレミちゃんは、男の人の腕の中に居ました。
男の人「そっか。まぁ…友達とはしゃぐにしても、ほどほどにな?病院で怪我なんてしたら、冗談もいいとこだぞ」
私「え?あ………はい」
男の人「……って、ヤベぇ!また講義に遅れちまう!!」
そしてその男の人は、瞬く間に…それこそ電光石火の勢いで走り去って行きました。
レミ「人にはあぁ言っといて…あの人が真っ先に怪我しそう」
私「うん、本当………あ、ですね」
レミ「………ねぇ」
私「…何ですか?」
レミ「アタシが倒れそうになる前…何て言おうとしてたの?」
私「………何でもありません。何て言いますか…その、必要無かったみたいです」
レミ「じゃぁさ……アタシからも一つ良い?」
私「…何ですか?」
レミ「喋り方…よそよそしくて他人行儀な喋り方だけはもう止めない?」
私「それは……」
レミ「だって…そういう物でしょ?………友達って」
私「……はい!あ、いえ…………うん!」
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