勇者「ハーレム言うなよマジで」戦士「5だぞっ!」
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183: ◆3VOBH3KJAk[sage saga]
2016/07/30(土) 21:58:31.76 ID:og3+Jf/s0
スタスタ
ザッ
勇者「……」
「「「「おかえり」」」」
勇者「おかえりじゃないよ!!!なんで皆来なかったのさ!!!!」
ポルトガ勇者「いやすまん、ちょっとマジで苦手なんだこの国の門番」
イシス僧侶「でもやっぱりダメそうだったねー。なんか尻にイタズラされてたし」
勇者「その言い方やめてもらえるかな」
イシス勇者「とりあえず、分かっただろう?この国の人たちって少し……その、他の国を見下す傾向にあるんだよ」
勇者「そういう問題以前のものもある気がするけど……よくわかったよ」
イシス魔法使い「でも、どうしようかしらね。こうなると門からはやっぱり無理そうよね」
勇者「紹介状・国連の許可証・エジンベア国からの来国要請書が要るって言ってたよ」
イシス戦士「むう……どれも簡単には用意はできんか」
イシス僧侶「イシス女王ちゃんに頼めば用意くらいは簡単にできるんだけどそれじゃ私らの身分バレちゃうしなあ」
イシス戦士「……そうだ。良い事を思いついた」
イシス魔法使い「っていうと?」
イシス戦士「エジンベアには契約した商船を迎え入れる専用の港があるだろう。そこから入るというのはどうだ」
イシス戦士「ここにはポルトガ勇者殿も居るし、なんとかポルトガから乗り込めば」
ポルトガ勇者「あー、わり。そりゃ無理だ」
イシス戦士「む……すまないな。少し我侭が過ぎた」
ポルトガ勇者「いやそういうワケじゃねえんだ。いい案だとは思うよ。だがよ……ポルトガは今危険だ」
勇者「ポルトガが?どうして?」
ポルトガ勇者「ホラ、この前のポルトガ領の港を譲渡した時から世界全てのポルトガ領港には国連の監査が常に港に張り付いてやがんだ」
勇者「!」
ポルトガ勇者「今じゃどの船も隅から隅まで調べられる。全員を見つからずにここまで運ぶのは無理だ」
イシス戦士「そうか……」
イシス勇者「でもそうなると…………裏口的なものを探すしかなくなる、かな?」
イシス僧侶「そりゃちょっとリスキーすぎじゃない?侵入が成功したら万々歳だけど、見つかったら全員暴かれるよ?」
イシス魔法使い「割符的な物を誰かから一時的に借りる、なんてどうかしら」
ポルトガ勇者「それもちょっと怖いぜ。一般人から金で借りても洩れる可能性が高いし、裏のそういう商売してる奴のツテもねえ」
「「「…………」」」
ポルトガ勇者「……八方塞がりか」
イシス勇者「でもまだ考えれば何か穴がありそうだよ」
イシス僧侶「とにかく皆でもっと意見を出し合おうか」
スー勇者「はいっ」
勇者「ん?どしたのスーちゃん」
スー勇者「あの、あそこ……あの道通る事、できればいいです?」
勇者「あの道って、さっきの門番の?うん。そうなんだよ。でもね」
スー勇者「だったらできるです」
勇者「……――え?」
スー勇者「あの道、通る事。多分できるです」
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