69:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:42:20.56 ID:I+fdqcufo
「い……嫌だよお」
それまでの古風な言葉遣いも崩れ――彼女は髪の色と同じ、金色の瞳から――
ぼろぼろと、大粒の涙を零し始めた。
子供のように。
泣きじゃくり始めたのだ。
「嫌だ、嫌だ、嫌だよお……、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくな
いよお! 助けて、助けて、助けて! お願い、お願いします、助けてくれたら、助けて
くれたら何でも言うことききますからあ!」
痛いほどに――彼女は叫ぶ。
臆面もなく。
最早、僕のことなど目に入らないように。我を失って――泣き叫ぶ。
泣き喚く。
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