47:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:01:53.39 ID:I+fdqcufo
003
そんな翼ちゃんの頼みを断った日の夜。
真夜中。
日付は変わり、三月二十六日。
直江津高校は今日から春休みなのだそうだが、ぼくが正式な生徒になるのは四月からで
あるので、関係ないといえば関係ない話ではある。
ぼくはすっかり真っ暗になった町の中を、徒歩で移動していた。
昼間のように、自転車を使ったほうが効率がよいのはわかっているのだが、しかし、彼
には二人の洞察力の優れた妹がいるので、なくなっていては不自然に思われてしまう自転
車を使用することはできないのであった。どうしてもこのことは彼の家族には知られては
ならないのである。
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