野原しんのすけ(15)「歯を食いしばれサイジャク、オラのサイキョウはちょっと響くゾ」
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397:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga]
2019/04/25(木) 22:37:24.71 ID:J3FzaQND0
振り下ろされた竹刀の後を追い、まるでジッパーが開く様に、そこには黒く大きな穴が空いていた。
一方通行としんのすけの間、しんのすけを隠すように、あるいは護るように現れたその穴へ、一方通行の放った砂利は全て吸い込まれ消えていく。

「第八位が消えた!?」

そして役目を果たしたその穴が閉じ消えた時、海賊ラジオDJが上げた声と一方通行の心中は等しかった。
先程までそこに在ったしんのすけの姿が無かったのだ。

「技之五、芋虫行脚」

背後、それも足元から聞こえてきた声に、一方通行は振り返る。
するとそこには、地面にうつ伏せに寝るしんのすけがいた。

「からの技之四、糞転下肢」

しんのすけが地に両手をつけ、勢いよく逆立ちの体勢になる。
そしてその勢いを殺すこと無く、己の腰から手までを柄に、臀部を槌頭とした一撃が一方通行に叩き込まれた。

「グッ」

しんのすけの尻に弾き飛ばされた一方通行は、再び砂利の上に倒れる。



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