野原しんのすけ(15)「歯を食いしばれサイジャク、オラのサイキョウはちょっと響くゾ」
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207:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga]
2017/05/02(火) 19:45:39.54 ID:uVfUmh030
「『万物を粉砕する』という性質上、この間合いでは貴女の能力は使えないようですね」

「ちくしょうがっ、てめえ私の能力を知ってやがったな!?」

あいが麦野に言い、麦野は悪態をつく。
正確には『原子崩し』を使うことはできるだろう。
しかしその射線上に自分を置かないようにすることが難しいのだ。

「このっ……チョコマカしやがって」

「それはごめんあそばせ、その丸太のような脚で蹴られたら一発で意識を失いかねませんもの」

相手のコンプレックスを刺激するように挑発をしながら、あいは考える。
 ・・・
(やはりこのままでは私が先に倒れますわね……では、そろそろ……)

一見あいが有利に思える両者の攻防だが、その実勝率は互角といえた。
まず両者には体力の差がある。
あいは同世代のアスリートに並ぶ程の体力があるが、麦野のそれは彼女を大きく上回っている。
次に攻撃力の差だ。
あいはたった一度でも攻撃を受けてしまえばそれで勝敗が決してしまいかねない。
一方あいは麦野からのカウンターを警戒して、最初の一発以外は掌底による軽い攻撃しか打てていない上に、常に移動しているので自分も疲れる。
勿論食蜂の能力により、さながらランナーズハイのように彼女が疲れを感じることは無いが、その身体には確実に疲労が蓄積されていく。
このまま続けていけば、先に限界が来るのはあるいはあいの方ということも充分にありえた。

「……先程、私は『貴女の足止めをすれば良い』と言いましたが……」

故に、彼女は仕掛ける。


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