野原しんのすけ(15)「歯を食いしばれサイジャク、オラのサイキョウはちょっと響くゾ」
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157:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga]
2016/11/02(水) 00:45:36.88 ID:kKbmWtA30
(舌が痺れて!?)

御坂からの尋問に、素直に答えることで延命をはかったフレンダだったが、運悪くそれすら叶わなかった。

「そう、仲間は売れないって訳ね。そういうの嫌いじゃないけどね」

そんなフレンダの様子を勘違いした御坂が、言葉の途中で異変を察知し飛び退く。
その直後、フレンダと御坂の間を光線が通過していった。
壁を破ってなお全く衰えなかったソレは、部屋の反対側にも大穴を開けた。

「静かだからもう殺されちゃったかと思ったけど、危機一髪だったみたいねフレンダ」

破られた壁の向こうから、麦野沈理と滝壺理后が姿をあらわす。

(麦野ぉ〜!!)

フレンダは助かった事に安堵するが、続く麦野からの説教に身を小さくする。

「まったく、私らが合流するまでは足止めに徹しろって言っておいたのに、深追いした挙句返り討ちにあって捕まっちゃうなんて……」

ハア、と麦野はため息を一つつく。

「ギャラの配分、考え直さなきゃねー」

とどめの一言にうなだれるフレンダを滝壺が慰める。

「大丈夫だよフレンダ、私はそんなフレンダを応援してる」

「滝壺も甘やかさない、さっきの仕事中のおしゃべりもそうだけど、最近皆たるんできてるわよ。特にフレンダ」

彼氏ができたという滝壺に対しては特に言うことは無いと言っていた麦野だったが、他二名もそれを祝福している様子など『仕事中の暗部に似合わない温い雰囲気』には思うところがあるようだ。

「わかっているでしょうけど、この仕事が終わって帰る時にはちゃんと仕事道具の回収とか忘れずにね」

コクコクと、未だ痺れのとれていないフレンダがうなずいた。

「それで、アイツがインベーダーってことで良いのよね?」

麦野が御坂に顔を向けて言い、フレンダがまたうなずく。
今、二人の超能力者が、互いをそうとは知らずにぶつかり合おうとしていた。


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