アムロ「女性にしか扱えない兵器か...」【クロスオーバー】
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80:名無しNIPPER[sage]
2016/05/18(水) 21:58:38.02 ID:L0o+JyLS0
どこかの宇宙空間。ビームが飛び交い、直撃したモビルスーツは火球へと化す。
戦場だ。しかし可笑しいことに戦っているMSは全て旧式のものだ。

ここは、夢だ。
何故か自覚できる。
戦いの光景を傍観者として見ているような気分。好ましくはない。

周りを見回せば、そこには黄色のMSとスリムな形をした背中にウイングの付いたMSが斬りあいをしていた。
あれは、ジ・OとZガンダムだ。
隠し腕の間合いに入らぬように注意を払いながらZは戦い、ジ・Oは余裕が感じられるほど堂々と戦っている。

アムロ(カミーユ...カミーユ・ビダンが、Zに乗っている...!)

ニュータイプとしての勘が、夢といえど正確に搭乗者を察知する。

Zのライフルが斬られ、Zは後退する。このままでは不利。そう思っていた。
しかしZが、輝き出す。人の心の力を具現化するようにハッキリと光が溢れる。
ジ・Oは動きが鈍くなっている。それを見てから、Zが動き出す。
腕部のグレネードランチャーを発射し、ジ・Oはそれを何とか防ぐ。
爆煙で見えなくなっているところに突撃し、近接戦闘へと持ち込む。
サーベル同士がスパークを発しながらつばぜり合いをし、Zが押し始める。

アムロ(これは...グリプス戦役...まさか!)

Zの蹴りがジ・Oに入り、ジ・Oは距離を取らざるを得なくなる。
Zが、更に力強く輝く。しかし、暖かさは無く他人を否定するだけの哀しい光。
何故か動けなくなっているジ・Oに、Zは変形し突撃した。
先端に付いているシールドが、容赦なくジ・Oのコクピットに突き刺さる。
ジ・Oが最期に発した光に籠められた、憎悪や憤怒。
それは、Zに乗っていた少年だけでなく、アムロにも襲い掛かった。


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