モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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230: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:55:16.36 ID:vTRpaymho

 鬼神が嗤うコーヒーショップの席の一角。
 カーリーから離れたテーブル席には、個性的な容貌をした4人組の姿があった。

「同盟はあたしたちをさんざん厄介扱いしてきたっていうのに、いったいLPさんはここに何の用があってて来たんだろうな?」

「ああ……なんでもアタシらが勝手にやってるのを快く思ってない連中が同盟にいるのも事実。

だからアタシら『ネバーディスペア』の活動に支障が出ないようにこんな感じで同盟との兼ね合いを話し合ってることがあるらしいぜ」

「そうだよぉー☆きらりたちが、はっぱはぴお仕事をできるように、LPちゃんもがんばってるんだにぃ☆」

「へぇ……LPさんサポートだけじゃなくそんなことまでしてくれてたんだ……」

 その4人組は知る人ならばそれなりに有名なフリーのヒーローグループと噂される存在。
 宇宙管理局から派遣された地球治安維持部隊『ネバーディスペア』である。

 その4人が、同盟前のコーヒーショップにいる理由としては、第一はこの場に用のあったLPの付き添いであった。
 そもそもLPには付き添いなど必要はないのだが、今回は4人が強引に付いてきたようなものだった。

「まったくLPさんもこんなこと隠してるなんて人が悪いよな。

あたしたちに知らせずにやって、カッコつけてるつもりかよ」

 奈緒はテーブルの上のチョコケーキを突っつきながら悪態をつく。
 LPのこういった舞台裏の仕事を知っていたのは、付き合いの長いきらりと、察しのいい夏樹だけであった。
 今回付いてきたのもLPの仕事ぶりを直接目で見ることが目的でもあったのだ。



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