モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 18:07:37.37 ID:glNSs2qCo
ありふれた昼前の穏やかな時間が公園内には流れている。
今日はよく晴れた日であるし、様々な人が公園を出入りする。
その一角にはひとつのベンチが設けられてる。
そこには一人の大男が座っていた。
そして隣には一人分の小さなスぺース。
否、そのスペースには常人に認識することさえ不可能なほどに、希薄な存在。
もはや実体さえ存在しないのではないかと言うほどに、薄く、今にも消えそうな少女の姿があった。
「テレパシー……こんな力も、持っていたのですね」
これまでアーニャは隊長の超能力は、直接的な力を行使するサイコキネシスしか見たことがない。
力の物量で何もかもを押しつぶしてきたようなイメージしかない隊長が、こういった繊細な力も使えることは意外であった。
『俺は基本的に物理的な超能力ならなんでもできる。
まぁ透視と未来視とか、そもそもの毛色の違うものは限界があるがな……』
透視や未来視、はたまたテレポートなどといった物理的事象とは少し異なる能力は、実質超能力とは違うものである。
そう言ったことで隊長にできることは、経験則や感知からの直近未来視や、物理的な超高速移動が限界だ。
『今やってるテレパシーにしたところで、人間の電気信号を操ってるに過ぎん。
パイロってのはギリシャ語で『稲妻』って意味もあるから、厳密にいえばパイロキネシスの一種だ……って話が逸れた』
そもそも自分の能力のことを隊長は話に来たのではない。
時間もあまりなく、そもそもの話に立ち返ろうと隊長はする。
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