モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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138: ◆6J9WcYpFe2[sage saga]
2016/05/16(月) 23:43:52.43 ID:QNh/EP420
「はぁとさんっ?」

という声が聞こえてはっとする。

「ん? ああ、ごめんごめん♪」

まあ、さっきの通りであるのだから、厄介事の件はほとんど私のせいでもある。

だが、それではユウキちゃんは納得しないだろう。

というわけなので―――

「わかった、稽古つけてあげる♪
でもその前に、まずはランニングで基礎体力をつけるところから始めよっか☆」

その場しのぎでランニングをさせるのであった。

ぶっちゃけて言えば、ユウキちゃんの件にしたって厄介事ではあるのだ。

未来の世界から、世界を救うために来た? 『ラーニング』という能力を持っている?

未来から来たというのはよくわからないが、『ラーニング』という能力の危険性については、なんとなくだが理解できた。

確証はないが、ユウキちゃんはあれを『ラーニング』と言ってはいるが、実際には『自分で見た能力を、自分の解釈で、自分の能力として使っている』ように見える。

だって、私の能力を完全に『ラーニング』したのなら、厄介事に巻き込まれやすくなるし、早着替えとか言ったこともできるはずだ。

なのに、ユウキちゃんにはそうしたことができたり、起こったりしたことはない。(少なくとも私が見ている限りでは。)

何より彼女の言う『ラーニング』だと、『アイテムボックス』というアーティファクトの能力を、私の能力と誤認したまま覚えることなんてできるのだろうか?
ましてや、その不完全な状態で認識した能力をそのまま使えるだなんてあり得るのか?

自分なりにユウキちゃんの『ラーニング』という能力の説明するのであれば、『自分の解釈だけで能力が作れる』能力といえるのかもしれない。

いや、その考え方は行き過ぎなのかもしれないが………。


その事をユウキちゃんが気付いていないのなら、気付かないままにしておいたほうがいいのかもしれない。

それに、ユウキちゃんには「なるべく知らない人の前で能力を使うなよ☆」とも言ってある。

ユウキちゃんには悪いが、しばらくは手紙の配達に専念してもらおう。
(まともな理由を持たせられる)食い扶持にも困ってるし☆


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