ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」
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554: ◆pIxjj4GI1s[saga]
2017/01/24(火) 20:11:53.26 ID:3YItZhv00
  
第17話:アンクル・サムの小屋

かつて友人たちにコロンビアと呼ばれ慕われたアメリカ少女は、やがて大人になり、結婚し、子宝に恵まれた。

夫のテキサスは陽気で優しく、子どもは双子の男の子だったので一度に賑やかになった。

兄の方はアメリカ合衆国(USA)といい、ジュニアと呼ばれた。弟の方はアメリカ連合国(CSA)といい、ディキシーと呼ばれた。

さて、この双子のうちディキシーは大変な悪ガキで、アメリカはひどく手を焼いた。

彼は父親によく似ているらしく、「俺の子どもの頃にそっくりやー!」とテキサスは笑う。

アメリカ「ディキシー!ディキシー!遅刻しちゃうわよ!」

アメリカは2階の息子を呼んだ。

CSA「うーん・・・うっせぇな、わかってるよ、ムニャムニャ・・・」

アメリカ「もう!あの子ったらまた夜更かししたのね!」

テキサス「ははは、俺も遅刻常習犯やったからなぁ」

アメリカ「どうしてジュニアみたいにちゃんとできないのかしらー?」

USA「・・・」ズズッ

カチャン

USA「ごちそうさま、いってきます」

アメリカ「ランチボックス持ったわね、いってらっしゃい」

アメリカ「ジュニアは本当にいい子ねぇ」

兄のUSAは学年一の優等生で、スポーツ万能で物静かな少年だった。

彼に恋心を抱く女生徒は多く、学園の密かなアイドルであった。

そんな息子は、母親にとっても自慢であった。

CSA「ぅぁーーあ、今日も遅刻だなー」

アメリカ「ちょっとは焦りなさいな!また先生に呼び出されるでしょ!」

対する弟のCSAは、小学校一の問題児であった。

遅刻や喧嘩でしょっちゅうアメリカは学校に呼びだされた。

CSA「父ちゃーん、パンにピーナツバターとハチミツ塗ってー」

テキサス「どのみち遅刻なんやから、自分でゆっくり塗ったらええがな」

CSA「けちんぼー」

優等生と問題児、それでも母親にとってはどちらの子も等しく可愛かった。

が、躾のためにディキシーの方を怒りがちで、ジュニアを褒めてばかりいるのも事実。

ディキシーは内心面白いはずがなかった。



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