ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」
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528: ◆pIxjj4GI1s[saga]
2016/12/24(土) 18:24:09.35 ID:My0lU9vO0

そして、彼女の両親は「渤海」という名前に心当たりがあったので、
共通の友人である高句麗と連絡を取ろうとしたが、
ついに彼の消息はつかめなかったという。
 
 
それもそのはずで、
高句麗は大地立青少年精神医療センターの警備員として、
住みこみで働いていたのである。

それはなぜか?
息子の渤海のためであった。

彼は渤海を認知こそすれ、父親らしいことはまるでやってこなかった。

彼と渤海はほとんど面識がなく、月々僅かばかりの養育費を払うだけの関係である。

息子の死を知って、流石の彼も病院に怒りを覚えた。

葬儀は既に母親が済ませていた。

葬儀を勝手に済ませたことに彼は怒ったが、
今までほとんど親としての責任を果たさなかったことを逆に責められ、
それ以上何も言わずに墓だけ参った。

それから、誰にも相談せずに一人でセンターに乗り込んだのだ。
出るとこ出るつもりであった。

ところが応対したワクワク院長は、彼に世にも恐ろしいことを伝えたのだ。

その内容は以下である。

「渤海くんのお父様ですね。

 よかった、免職される前に私の口から説明したいことがあるのです。

 いくら謝罪しても許されるはずのないことだと承知しておりますが、
 この度の事件を招いてしまったことを深くお詫びいたします。

 息子さんのご遺体及び私物は既にお母様の方へ送ってあります。
 賠償金の方も同様ですね。

 ええ、そんな問題でないことは承知しております。

 ところで、あなたはここの元患者でいらっしゃいますね?
 カルテが残ってありますよ。
 


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