ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」
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526: ◆pIxjj4GI1s[saga]
2016/12/24(土) 18:22:20.25 ID:My0lU9vO0

彼の私物は跡形残らず処分され、部屋はもぬけの殻であった。

日本「なんもあらへん」

日本「なんも、なーんも残ってへん・・・っ」

少女はポロポロと涙を流した。

渤海少年は日本が寝ている間に、喧嘩をして殺された。

渤海の死亡が確認されてすぐ、職員達によって部屋は片付けられた。
おそらくそれらは全て、彼の母親・粟末に渡されたのだろう。
日本に形見は残されなかった。

日本が翌日目を覚まして彼の死を聞かされたとき、部屋は既にこうなっていた。

事件から幾日も経っているが、彼女は毎日こうして彼の部屋を訪れる。

日本「いじわるや・・・ちょっとくらい、ちょっとくらい待ってよ!」

日本「酷いわ・・・酷いわ・・・わたいのお友達を・・・」

日本「一緒に退院しよねって約束したのに!約束したのに・・・」

契丹「日本」

日本(ピクッ

契丹は花瓶を持っていた。
眼帯の下の肌は蒼かった。

日本「なにしに」

日本「何しに来たん?!」

契丹少年が、渤海を殺したのだ。

彼と渤海は常々仲が悪かったが、あの晩にとうとうそれが爆発した。

激しい口論の末、渤海は契丹の左眼を傷つけた。

怒りで興奮した契丹はナイフを手に取り、

渤海の喉を刺した。
 


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