54:名無しNIPPER[saga]
2016/05/02(月) 00:35:59.70 ID:RfQCsLIG0
メロスが振り返ると、そこには、焼き鳥をモグモグと頬張っているユアーンティウスが立っていた。
爽「・・・ ユ、ユアン・・・! お、お前… ブ、無事だったのか…? えっ? ハリツケの刑はどうなったの?」
ユアン「ん? あぁー… そうそう、そう言えばお前、今日戻ってくるとかなんとかって、そんな話してたんだっけな」ムグムグ
爽「……??」
ユアン「いや、あのあとさ、国王が本国から来た警吏隊に逮捕されて、なんか、島流しにされたんだってさ」モギュモギュ
ユアン「どうもあのチカニスって王、うんこ売買という目的は建て前で、実際には美少女集めてただ単に酒池肉林を楽しんでただけらしーぜ?」クチャクチャ
ユアン「いやーあんなおカタい顔して聖人君子ぶってたクセに、やっぱヤル事はヤッてたってワケだよなww」ハグハグ
ユアン「そんで国王が、トーキョーから来たテルニウスV世っていう人と替わってさ、ドーナツを献上すれば釈放してあげるよ、て言うから、すぐにワイロで出してもらっちゃったんよ」マグマグ
ユアン「いやー今度の国王はなかなか最高だぜ? 『“わが民はすべてわが妹のようなもの…! 妹たちのためなら、このテルニウス、身を粉にして働こう…!”ギュルルルルルーン!』って、右腕を回転させて穴掘り始めたと思ったら、ダイヤモンドの鉱脈掘り当てちゃってさww」ゴックン
ユアン「てわけで、このホッカイドーにも新しい資源ができたんだよ。 だからしばらくは安泰、私らもけっこう贅沢できそうだぜ? ・・・って、そういやお前、衣装の代金払ってなかったよな。 はよ金よこせよ」スッ
爽「・・・・・・・ ユアン ・・・」
ユアン「ん?」
爽「すまん、とりあえず殴らせてくれ」
その、ほかに誰もいない刑場で… メロスとユアーンティウスは、あさましく醜い殴り合いを、お互いがブッ倒れるまで続けたのだった・・・
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