25:名無しNIPPER[saga]
2016/05/01(日) 19:22:49.31 ID:RvNmzoEO0
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爽「…はっ!」パチッ
チュンチュンチュン、 ピチチチチチチィ・・・
メロスが、自分の寝床の中で目を覚ました時・・・ 外はうっすらと明るくなり始めていて、小鳥のさえずる音が聞こえていた。
爽「…!!」ガバッ
爽(…そうだ、今日は、王に処刑を言い渡されてから、もう3日目だ…)
爽(今日の日没までに城に戻らなければ、私の代わりに、ユアンが処刑される…)
爽(いけない! わ、私は、今まで、一体、何を考えていたんだ…?)
爽(友を身代わりとして、生き永らえた命などに、一体どれほどの価値があるというんだ…)
爽(ウンコカムイ様の言う通りだ…! 排泄道を邁進してきた者として、友を裏切ることなど、できるはずがないっ!)バッ!
メロスはハネ起きると、妹たちの寝室に行き、義妹のチャチャノーンだけをこっそり起こした。
イチゴ「なんじゃ、義姉さん… こんな朝早うから…」ムニャムニャ
爽「うん、ごめんな、ちょっと、ユキに聞かれたくなくてさ…」
メロスは、チャチャノーンに、城であったことを全て話し、自分はこれから殺されに行くこと、自分亡きあと、妹のことをどうか頼む、ということを伝えた。
イチゴ「なんと、そんなことが…! そうか、それは淋しくなるが、仕方のないことじゃ… 分かった。 ユキちゃんはチャチャノンが幸せにしてみせるけぇ… 安心して行ってくるんじゃ!」
メロス「すまない… 頼んだぞっ!」
ユキ「……」モゾッ
この時、メロスは… ユキが寝たふりをしながら聞き耳を立てていたことに気づかなかった…
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