用心棒「派手にいくぜ」
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62:名無しNIPPER[saga]
2016/05/30(月) 22:49:09.23 ID:1nYG07UH0


<ガチャガチャ ゴトゴト

<アブラショウニンサンハ、ドコカラオオヅツナンテモッテキタンデショウ?

<サアナ


少年「敵が増えましたよ」ヒソヒソ

相棒「……見ればわかる」ヒソヒソ

相棒(短銃を持っているのが二人と、腕が立ちそうなのが三人……)

相棒(坊主を抱えたままでは持て余す……)

相棒(……しかし、坊主を一人にするのは心許ないような)

少年「……相棒さん、僕に何かできることはありませんか?」ヒソヒソ

相棒「!」

少年「……戦いたいんです。いつまでも守ってもらうなんて嫌だ」ヒソヒソ

少年「家族の……家族の仇を、討ちたいんです!」ヒソヒソ

少年「……それに、僕は用心棒さんの弟子でもあります」ヒソヒソ

相棒「……」

相棒「……」

相棒「……」ゴソゴソ

相棒「ん」スッ

少年「これは……短銃?」パシッ

相棒「浪人どもから奪った洋式短銃……これが早合」ヒソヒソ

少年「ずっと持っていらっしゃったんですか?何故使わずに……」ヒソヒソ

相棒「元々は用心棒が持っていた。団子屋の話をしたら護身用にと渡された」ヒソヒソ

少年(団子屋……?)

相棒「……坊主。お前はこの短銃を持って山から下り、街道を南へ向かえ」ヒソヒソ

相棒「大きな楠にぶつかったら、右の脇道を上れ。そこに隠れ家がある」ヒソヒソ

少年「あ、相棒さん!僕も一緒に……」

相棒「坊主。お前の仕事は、何としても生き延びることだ」

少年「……!?」

相棒「……万に一つもないことだが」

相棒「もし私たちも死んだら、誰が仇を討ってくれる?」

相棒「誰がお前の家族の仇を討つ?」

少年「……」

相棒「……お前は何としても生き延びるんだ、坊主」

相棒「分かったら行け。静かに、な……」

少年「……」

少年「待ってますからね……これでお別れなんて、いやですからね!」ダッ


相棒「……」

相棒「……さて」スッ

短刀「ジャキッ」
短刀「ジャキッ」
短刀「ジャキッ」
短刀「ジャキッ」

相棒「……始めるか」



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