228:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:02:44.04 ID:SwMJ31590
江戸市中
とある長屋の玄関先
発明家「頼む!お前がかくまっている『あいつ』の居場所をすぐに教えてくれ、一大事なんだ!」
下男「おしえろ」
学者「わ、わかったわかった!教えるから頭を上げてくれ!」
学者「しかしくれぐれもよそで喋らないでくれよ……あいつは油商人の手の者に狙われているんだ」
発明家「無論だ!」
下男「はやくおしえろ」
学者「『藤屋』のところの角を曲がった先だ、そう遠くはない……」カキカキ
学者「これが地図だ。これも使い終わったらすぐに処分してくれよ」サッ
発明家「かたじけない!」ダッ
下男「かたじけない」ダッ
学者「やれやれ、一体何だって言うんだ……?」
発明家(あの少年……あんな子供が殺し合いに巻き込まれるなんて、あってはならないことだ!)タタタタタ
発明家(僕は用心棒たちに比べれば非力だが、できることはあるはず……!)タタタタタ
下男「発明家さま。きこえます」タタタタタ
発明家「何がだ!?」タタタタタ
下男「ジュウセイ……バクオン……チョウチョウハッシ……アブラショウニンのヤカタのほうから」タタタタタ
発明家「くそっ、始まってしまったか……!」タタタタタ
発明家「この家だな!……地図を処分して、と!」グシャグシャビリビリ
発明家「もしもし!」バンバン
髭面の男「学者か?」ガラッ
髭面の男「むっ!?誰だお前は!?さては油商人の……!?」
発明家「違う!話を聞いてくれ!」
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