用心棒「派手にいくぜ」
1- 20
206:名無しNIPPER[saga]
2017/05/12(金) 20:23:45.17 ID:/8aX4q490


 発明家の屋敷の門前


発明家「はあはあはあ、よし、ここで二手に分かれよう。追いかけてくるかもわからない!」

少年「わかりました、では私はこっちに!」

発明家「――おっと、その前にこれをあげよう。『三枚のお札』だ」スッ

少年(差し出されたのは、硯ほどの大きさの三つの木箱……)

少年「――『お札』、ですか?」

発明家「そうだ。追いかけてくる山姥から君を助けてくれる……と、思う」

発明家「印のない札を使うには、札を掲げて、『身代わり、出でよ』と叫べばいい」

発明家「青い印のついた札を使うには、札を掲げて、『大きな川、出でよ』と叫べばいい」

発明家「赤い印のついた札を使うには、札を掲げて、『火の海、出でよ』と叫べばいい」

発明家「だけど気を付けるんだ。実際に身代わりや川や火の海が出るわけじゃないし、札はそれぞれ一回しか使えない」

少年「わかりました!重ね重ねありがとうございます、ではお達者で!」

発明家「ああ――おっと、待ってくれ!」

少年「なんでしょう?」

発明家「君の叔父がどんな人か聞いてもいいかい?」

少年「え?叔父上ですか?――ええと、体つきは並で……鼻が高くて、顎のところにホクロがあるのです」

少年「叔父上がどうかしたのですか?」

発明家「いや……わかった、ありがとう。引き留めてすまなかった」

少年「……?はい、ではこれで!」タタタタ…

発明家「僕も逃げなくては……!」クルッ タタタタタ…

発明家(話を聞いた時点でもしや、と思っていたが……間違いない!)



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
256Res/228.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice