188:名無しNIPPER[saga]
2017/05/12(金) 19:59:15.56 ID:/8aX4q490
昼過ぎ
闇商人の屋敷・門前
闇商人「ケッ、お前らよくもまああんな印象最悪の登場ができたものだ」スタスタ
赤袖「ふうん。人の欲を喰らい生きる下衆が……」スタスタ
闇商人「何だと?きさま雇われの分際で……もう一度言ってみろ」
赤袖「人の欲をモゴモゴ」
青袖「失礼。相方は見ての通り戦い以外はからきしなもので」グイグイ
闇商人「チッ……まったくそうみたいだな」
闇商人「これから行く私の蔵で、契約通り予備の武器と弾薬はくれてやる」スタスタ
闇商人「それが終われば油商人の屋敷へ戻って警備につくんだ。いいな」スタスタ
青袖「承知しました」スタスタ
赤袖「承服しよう……渋々」スタスタ
闇商人「いちいち一言多いやつだな……む?」スタスタ ピタッ
少年「ええと……あっちかな」キョロキョロ
少年「……ふぁあ……」スタスタ
闇商人(……あのガキ、どこかで見たような?)
闇商人(そうだ!この前、物騒な臭いのするところを見て回ってるときに見かけたんだ)
闇商人(あれはたしか、油商人に目を付けられていた武士の家のせがれだったか……)
闇商人(……む?そういえば、あの家は一人残らず殺されたと聞いたような……?)
闇商人(死んだはずの人間……それも、油商人に恨みを持つ……)
闇商人(――臭い!臭いぞ!)
闇商人「赤袖、青袖……あのガキの後をつける」ヒソヒソ
赤袖「む?小童の後を追うとはモゴモゴ」
青袖「もうあんたは何も喋らないでよ」グイグイ
闇商人「とにかく!ついてくるんだ……」
闇商人(もしかしたら用心棒と相棒の居場所を突き止め、息の根を止めてやれるかもしれん……!)ジャキッ
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