110:名無しNIPPER[saga]
2016/10/23(日) 17:00:14.49 ID:13WzSuNF0
…スタ スタ スタ スタ
覆面(おや……もう夕方か)
覆面(朝、用心棒の隠れ家から出た後……近くの町に向かい、昼飯をとり、夕食の握り飯を調達して……)
覆面(すぐに隠れ家のほうへ引き返して、近くの山をここまで登る……思ったより時間がかかってしまったな)
覆面(このあたりに腰を据えよう。ちょうど座りやすそうな岩もあるな)スタスタ ドッカリ
覆面(思った通り、この山からは用心棒の隠れ家がよく見える)
覆面(ではここで……これからやってくるであろう油商人の兵と用心棒の戦いを見物するかな)
グッ パサッ
?「ふぅ……」
?(この覆面は息苦しくてかなわんが……誰かに顔を見られると私の計画が破綻するかもしれん。仕方がないな)
?(……鍛冶屋のやつはちゃんと用心棒の武器を作っているかな)
?(用心棒のやつはとぼけていたが、宿屋で密会していたのはわかっているのさ……そのときに武器の依頼をしたのは想像がつく)
?(すぐには届きそうになかったから私が差し入れをしておいてやったが、今回の戦いでまた武器を切らして鍛冶屋のもとへ向かうだろうな)
?(そこで先回りした私が事前に鍛冶屋を殺しておくと、用心棒は『油商人に突然恨まれ、刺客を送り込まれるようになった末に長い付き合いの仲間を殺された』と思い込み……)
?(鍛冶屋の作った武器を持って油商人の館へ殴り込むというわけだ)
?(はあ、やれやれ。用心棒が何もかも金で動く男だったらこんな面倒くさいことしなくて済むんだがなあ)
?(誰か鍛冶屋を殺しておいてくれると助かるんだが……)
?(おっと、そういえば……鍛冶屋を殺したあと、作った武器の中に『強すぎるもの』がないかどうか点検しておかなければ……)
?(用心棒が強くなりすぎないようにな……)
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