190:名無しNIPPER[saga]
2016/05/07(土) 08:48:54.66 ID:0oKAVaRPo
早乙女「一週間の学習で、小学一年生修了。二年生も問題ないか……」
達人「これが算数テストか。字は汚いが、ペンは持てているみたいだな」
達人「……ほー、一〇〇点満点の花丸じゃないか。おつむの出来も中々か」
早乙女「覚束ないが二足歩行もできつつある。発声も問題ない」
早乙女「見ろ。握力測定の結果だ。肉体こそ小さいが、普通のツキノワグマよりも高い数値を出している」
早乙女「指の構造の違いから強く握る事ができる分有利だとも考えられるが、それを差し引いても十分な値だろう」
達人「で、これが四足歩行での二〇〇m走のタイムか。一八秒六六……十分に速いな」
早乙女「これも体格や骨格の僅かな違いから出る差だろうが、実際に熊が出せる速度よりやや遅い程度だ」
達人「将来的に見て人間と同じ知能を持ち、身体能力は熊そのもの……本当になんなんだ、あの熊」
達人「これが、ゲッター線が齎す進化ってやつなのか?」
早乙女「……一つ言えるとするならば、あれは進化の一言で片付けられる代物ではない」
早乙女「進化よりも恐ろしい何か、かもしれん……」
達人「ハチュウ人類を相手に戦うってその前に、なんとも言えないババを引かされたな、俺たち」
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