にこ「きっと青春が聞こえる」
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663: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2017/07/22(土) 09:33:42.68 ID:rN0RYkWfO

にこ「……ま、まあ、そういうわけで私はとっとと現実世界に帰るから、あんたも達者でやりなさい」

にこ「それじゃ、」

 一方的に言い放ち踵を返そうとした私の裾を。

にこ『――――』

 私がぎゅっとにぎって、そして。

 この子は。まぎれもない私は。

 まぶしく輝く扉を指さして。



にこ『――あっち、いきたくないの?』


にこ「――――っ!」



 無邪気な子供のように、私の心を抉った。


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