にこ「きっと青春が聞こえる」
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586: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2017/05/22(月) 16:32:35.83 ID:/PVFQV9zO

私の両手が彼女の肩へ伸びたのは、ほとんど衝動的なものだった。

にこ「教えなさい! なんなのよ、この世界は!」

にこ「なんのために作って!」

にこ「なんのために私を閉じ込めたの!」

にこ「教えなさいよ!」

「――痛いわ」

にこ「あっ、」

 がくがくと揺さぶられるままになっていた彼女は、静かにそれだけ呟いた。

にこ「ごめん、なさい……」

「いいわよ、別に」

「それよりも……この世界がなんなのか、よね」

「その前にひとつ聞きたいのだけれど」

「それを聞いてあなたはどうしたいの?」



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