にこ「きっと青春が聞こえる」
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550: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2017/04/12(水) 20:51:35.20 ID:JLb1uo3Bo

 私の一言は、透明な空気の中に紛れて、消えた。

 誰も、なにも答えない。

 どうして?

 六人で踊ったじゃない。歌ったじゃない。

 練習なら、八人で。私たちのパフォーマンスを、μ'sパフォーマンスを、見せたじゃない。

 なのに、なんでそんな――


穂乃果「みゅーず、って……なに? せっけん?」

 
にこ「――――」

 それは、ひょっとしたら場を和ませようとした穂乃果なりの気の利かせ方だったのかもしれない。

 だけど、今の私にとって。

 それは、決定打。

にこ「うそ、だって……」

 よろよろと、おぼつかない足取りで、屋上の隅に放られたかばんに近寄る。
 
 その中からスマホを取り出し、インターネットブラウザを起動。

 ラブライブ公式を、検索。

 ここには、あるよね?

 100位には入らなかったけど、だけど。

 μ'sの名前が、ここには――

にこ「――――あ、」

 だけど、私たちの順位を示す数字の、その隣には。


「音ノ木坂学院アイドル研究部」


 なんの温かみもない、無機質な文字の並び。


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