39: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/03/17(木) 23:19:22.46 ID:XV6qQge5o
にこ「そーよ。あの時一人で勝手に暴走して部員に愛想つかされて、ひとりぼっちになったアイドル研究部唯一の部員が、この私ってわけ」
にこ「それ以来友達なんかいなかった。いらなかった」
にこ「……ううん、いらないと思い込んでた」
飯塚「矢澤さん……」
にこ「ぶっちゃけちゃえば、つらくないわけないわよ。登校もひとり。ご飯もひとり。放課後もひとり」
にこ「でも、どうすることもできなかった。どうせ嫌われ者だって予防線はって自分を守るのが精一杯」
にこ「誰かと関わる余裕なんてなかった」
竹達「…………」
にこ「でも、気づいたの」
にこ「一歩踏み出せばよかっただけなんだって」
にこ「がんじがらめの有刺鉄線の中でぶるぶる震えてるんじゃなくって」
にこ「ちょっとの勇気を出せば――こうして、友達ができるんだって」
後藤「…………」
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