にこ「きっと青春が聞こえる」
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366: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/08/22(月) 22:06:26.02 ID:KsmMYZ1co

絵里「ひとり、足りないようだけど?」

にこ「えっと、それは……」

絵里「高坂さんはどうしたの? 昨日一昨日はこの時間には集まっていたじゃない」

 ぐるりと屋上を見渡す絵里。

 一人一人と目を合わせ、その皆が皆一様に目を合わせようとしない様子を見て、彼女は察したようだった。

絵里「……来ていない、のね?」

 質問しているようで、それは答えを求めるものではなくて。

 ただ、私たちに現状を認識させるためのものだった。

絵里「……そう。なら今日の練習はなしね」

花陽「えっ……」

 驚いたのは花陽である。

絵里「言ったでしょう? 条件はあの六人。一人でも欠けることは認められないわ」

花陽「それは……あくまで、ランキングに載るメンバーが、という話だったはずです」

花陽「一人足りないから練習もできない、なんて――」

絵里「来るの?」

花陽「――え?」


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