にこ「きっと青春が聞こえる」
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353: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/07/24(日) 22:22:09.65 ID:9E7ahJqxo

絵里「なら、やるしかないじゃない。文句なんて言ってられないわ」

 言いながらその場を立ち去る絵里の横顔は、とても力強くて。

 意志の固さがありありと伝わってきた。

 だからこそ、不思議に思う。

にこ(この子は、なんでこうも……煽るようなやり方をするのよ)

 かつて絵里は花陽に言った。


絵里『入るつもりがあったから、よ』


 入るつもりの人間が、なぜあんなケンカを売るような真似をしたのか。

 ――なんだ。私、絵里のこともちっともわかってない。

 着々と集まる人数とは裏腹に、私たちは、まだ全然ばらばらのままのような気がして。



 それは、次第にわかりやすい形をとり始めた。


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