にこ「きっと青春が聞こえる」
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295: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/06/26(日) 18:04:27.00 ID:9D3TayC9o

 そして。

 誰からともなく、視線はことりに集まる。

ことり「私は――」

 一瞬見せた逡巡は、期待に満ちた一年生に対する申し訳なさ、なのかもしれない。

ことり「ごめんなさい、入部するわけではないんです」

花陽「え?」

凛「入部希望じゃないにゃ?」

ことり「はい……ごめんなさい」

ことり「南ことりって言います。矢澤先輩に誘われてきました」

ことり「ちょっと理由があって一緒にアイドル活動をすることはできないけど、ひょっとしたら力になれるかもしれません」

ことり「だから……短い間になるかと思うけど、よろしくお願いします」

凛「あ……はい、よろしくお願いします」

花陽「…………」

 微妙な立ち位置のことりにたじろぐ二人。

 いけない、これを取り繕うのは私の役目だ。


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