182: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/05/10(火) 06:26:01.53 ID:E4B5RweHo
真姫「……ちょっと待って」
私がそうやってだんまりを決め込んでいたわけだから、言葉を続けたのは当然真姫ちゃんの方であった。
真姫「あなたさっき、私のこと……真姫ちゃん、って呼んだ?」
にこ「ぎくー!」
し、しまった!
あまりの急展開に呼び方を変えるの忘れてた!
にこ「き、ききき、気のせいじゃない? なんで私が初対面の西木野さんのこと名前で呼ばなきゃ……」
真姫「いや、そうじゃなくって」
にこ「へ?」
真姫「初対面のあなたが、苗字にしろ名前にしろ、何で知ってるの? ってことよ」
にこ「…………」
あ、ほんとだ。
え、だって凛と花陽はそんなこと一言も――って、あの子らだもんなぁ……
にこ「あ、あはは……」
真姫「――――ねえ」
にこ「……はい」
真姫「あなた……何者なの?」
にこ「えー、と……」
ああ、これが年貢の納め時ってやつなのかしら。
ま、いっか。話しても。
どうせ信じてもらえないだろうしね。
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