にこ「きっと青春が聞こえる」
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179: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/05/09(月) 22:28:08.20 ID:w/pllu7no

真姫「この曲はね、未完成なの!」

真姫「どうしても、最後のフレーズが浮かばなかった!」

真姫「この曲にぴったりの歌詞が見つからなかったの!」

にこ「……あ、」

 荒ぶった感情が、びりびりと伝わってくる。

 言葉の意味を飲み込んだ私は、自分が思っていたよりもっと深い沼に足を踏み入れていたことに気づいた。

真姫「そう! でもあなたは歌った!」

真姫「昨日に手を振って。ほら――前向いて、って!」

真姫「なによ……なによそれ!」

真姫「それ以上ぴったりな歌詞――見つけられるわけないじゃない!」

真姫「それを聞いた瞬間、もうそれしかないって思った!」

真姫「この曲には、その歌詞しか合わないんだって感じ取った!」

真姫「まるで……まるで、最初からそう決められていたみたいに……」

にこ「…………」

 そりゃ、そうよね。

 だってそれが、その歌詞が、この曲の「本来の形」なのだから。


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