元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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750: ◆k9ih1s9J/w[saga sage]
2018/03/28(水) 20:30:18.49 ID:vJoHq88Do
ウベローゼン市の人気のない一画。

市民の自警団と貴腐のキノコの力でゾンビとして蘇った侍の戦いが続いていた。

剣士「そろそろ避けるのも限界だよ!」

魔法少女黄「どうすれば倒せるの……?」

キアロ「頭のキノコを狙うんだ。見覚えがある……あれがある限り何度でも復活する」

剣士「よしきた!」ガキィン

剣士「硬っ……!」

魔法少女黒「……時間を止める。ブルー、手伝って」

魔法少女青「時間稼ぎね! まっかせろー!」

侍「グッ……!」

風魔術による空気圧と、強化魔法による羽交い絞めで侍ゾンビの動きが一時的に止まる。

魔法少女黄「今よ!」

魔法少女白「私の魔法は尻からも出る!」キィィィン

魔法少女赤「まじかるー!」ボォォォ

杖と尻尾型装備から放たれる二条の光線と、魔法でも何でもない改造ガスバーナーが、侍ゾンビの頭のキノコを焼いていく。

魔法少女青「えっ何これめっちゃいい匂い!」

キアロ「やはりあれは貴腐のキノコ……例え人間をグロテスクに変異させるキノコであっても風味を追求する、職人の仕事だ……」

剣士「感心してないで次はどうすればいいか教えてくれないだろうか! 剣が効かないんだ!」ズバッ

キアロ「打撃で意識を奪えるはずだ。剣士の君に頼むべきではないが」

剣士「得意技、さッ!」ドンッ

侍「カハッ……」

魔法少女白「あ、あれは噂に聞く壁ドン!」

魔法少女黄「なんて男らしい強打なの! 壁に叩きつけられた彼の気持ちを想像すると胸のドキドキが止まらないわ!」キュン

魔法少女赤「肋骨と肺に効いてるな」

剣士「まだ足りないのかい? 欲しがりさんだね!」バキッ

魔法少女青「イケメンにのみ許される全女子憧れの顎クイ!」

魔法少女黒「あんな事されたら、頭がおかしくなっちゃいそう……」

魔法少女赤「顎へのアッパーカットだな」

侍「……」ドサッ

剣士「フッ……。おやすみのキスはいらなかったみたいだね」

剣士(勝った……! 僕は……カッコいい!)


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