元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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717: ◆k9ih1s9J/w[saga sage]
2017/10/01(日) 01:49:21.88 ID:FcHsSlLLo
キョウトの民に裏切られ、アサシン協会に裏切られ、ついに自害を強いられたフィナ。

しかし彼女を救ったのもまた、一つの裏切りだった。

タンッ タンッ ズバッ

ガドー「」

力士「」

子狐「ぎええ! やられた!」

タロウ「じ、ジュウリョウさん!? アサシンのキミも!?」

タロウ「オミキちゃん、何してんの!?」

オミキ「春眠の術です」

タロウ「そうじゃなくて!」

オミキ「言いましたよね、タロウさん」

オミキ「キョウト国のために働いてくれ、って」

タロウ「そうだよ、だってそれがオミキちゃんの生きる理由なんだろう!?」

オミキ「はい。人の役に立ちたくてあなたの手伝いをしてきたんですけど……」

オミキ「よく考えたら、これ、キョウト国のためになってますか?」

タロウ「え?」

オミキ「寄ってたかって取り囲んで、泣き叫ぶ女の子に無理やりハラキリさせる事は、別にキョウトの利益にならないんじゃないかな、と」

タロウ「なるんだよ! 商売の邪魔じゃん! 然るべき所に告発されたらキョウト国全体の立場が悪くなるんだよ!」

オミキ「でしたら、普通にお天道様に顔向けできる商売をすればいいのでは……」

タロウ「夢中草! 多少リスクを冒しても夢中草を流通させた方が後々利益になるんだって!」

オミキ「神社に閉じ込めて、夢中草入りの食事を与え続けて、手駒にした方がお得なのでは……」

タロウ「ああいえばこう言う! 黙って僕の言う事を聞きなよ! 誰の持ち物だと思ってんの!」

オミキ「……私は、武御霊神社の人形供養堂で目覚めました」

オミキ「従うのは、タケミタマ様のご命令だけです」


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