元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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696: ◆k9ih1s9J/w[saga sage]
2017/08/27(日) 21:12:45.31 ID:ESfib4sto
力士「あれはどうしたんだ? 関節の動きも、声の抑揚もおかしい」

オミキ「人間の真似をする理由を無くしたんです」

タロウ「拠り所を失って暴走してるんだよ。もう、自分がどこの誰かも分かってないだろうね」


壊れたはずのマネキンが立ち上がる。

フィナ「な、なんであたしに攻撃するの!?」

精神力を吸われ、身体に力が入らないフィナを、パーツ単位に分かれたマネキンの打撃が襲う。

一方、それらを操る本体はキョウトの人々に狙いを定めていた。

タロウ「ひええこっち来たキモい!」

オミキ「下がってください」

人形は、後ろ向きのでんぐり返しのような動きで向かってくる。

三半規管、内臓、筋肉、その他もろもろを無視して、人体が最も効率よく前進するための動きだ。

オミキ「ああはなりたくないですね……」ヒュッ

ガシッ

オミキ「しまった……」

クリス「コワシカエシ! コワシカエシ!」

念力の一種か、オミキは見えない力で身動きを封じられていた。

素早い移動を得意とし、体重の軽いオミキにとって、捕縛は最も警戒すべき攻撃だった。

もちろん縄による拘束や魔法陣への対策はしていたが、全方向からの単純な圧力を妨害する手立てはなかった。

クリス「アナタ、コワシテ、オミセ、タテル!」

ドゥッ バキン

風魔術の直撃を受け、壁に叩きつけられたオミキ。

その狐の面が衝撃によって割れ、素顔が露わになる。

タロウ「あちゃー!」

フィナ「えっ……」


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