元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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683: ◆k9ih1s9J/w[saga sage]
2017/08/27(日) 20:51:19.98 ID:ESfib4sto
貴腐「なんちゃって」

ネル「ハァッ……!?」

即座に、可能な限り遠くへテレポートした。

ネル(あの男……騙しやがっタ!)

ネル(ここにいる人だけじゃない、全ての国民ヲ!)

ネル「痛っ……。……!!」

痛みを感じ、腕を見ると、ガラス質の結晶へと変化しつつあった。

テレポートは、触れた相手も共に移動する。貴腐の見えざる仲間たちはネルを捉えていたのだ。

もう、逃れる術はない。

ネル(覚えてロ……化けて出てやル!)

ネル(だってこのボクは何でもありのエスパーだからネ! だからきっと……!)

ガシャアアン!

転んだ拍子に、そのガラスの塊は路上で砕け散った。


ゴキッ

貴腐「膝打ったぁ! レディー、頼むよ」

貴腐「……これで良し。ありがとう、お礼にキスをしてあげよう」チュッ

何もない空間に向けて唇を付き出す貴腐。

バルザック「なんで起爆しねぇ……!」

貴腐の墜落する地点には大量の地雷が仕掛けられていたはずだった。

膝を痛める程度で済むはずがないのである。

バルザック「!? あの野郎……!」

違和感に気づく。

貴腐は普段の奇怪な姿勢をやめ、背筋を伸ばし、その瞳も正面を見据えていた。

人間らしい姿勢を取った貴腐は身長が高く、そして頭にキノコが乗っている点を除いて意外にも整った容姿をしていた。

バルザック「そういうことかよ……」

貴腐が、バルザックが身を隠す茂みへと近づいてくる。


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