元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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648: ◆k9ih1s9J/w[saga sage]
2017/07/02(日) 17:25:51.76 ID:KOoRK9q/o
全体をキノコとカビに覆われた何か。

それは人の形をしており、よく見ると白衣を着ているのが分かる。

ウベローゼン市、聖十字総合病院の名医……リウムの父の成れの果てであった。


リウム「うあああああああああッ!!!!」

バルザック「苗床ってやつだ……トリュフみてぇな匂いがする」

貴腐「君のお姉さんから、君たち一家が私の邪魔をしてるって聞いてねぇ」

貴腐「ぜひお返しをしないといけないと思ったんだ」

リウム「ね、姉ちゃんはどうした……?」

貴腐「お姉さんには私のレディーに、って言ってもわかんないか」

貴腐「今、会わせてあげるよ」


貴腐が人差し指を立てると、そこに濁った色をした粘菌の塊が凝集する。

粘菌は貴腐の腕から垂れ落ちると、裏路地の路面に広がっていく。

ズルリ!と音を立て、水たまりならぬ粘菌たまりの中央から、女性の上半身が飛び出した。

流動する粘菌で構成された顔面は恍惚とした表情を湛えている。


リウム「姉、ちゃん……?」

サナ「あはっ、リウムゥ、見てる〜?」

サナ「みんなぁ、菌になってる部分ってとっても心地がいいんだよ……♪」

サナ「ああん……みんなも、早く菌になろうよ……♪」

ラファ「サナさんが……オェェェェ!」

サナ「貴腐様ぁ〜、早く菌に戻して〜」

貴腐「あはは、すっかり私の虜だね。あんなに嫌がってたのに、一時間もすればこの通りだ」

貴腐「ほら、私の腕にお乗り」

サナ「うふぅん♪」

ネル「悪趣味な……あれは理解できないヨ」

バルザック「あいつと酒は飲めねぇ……」

力士「サクラ、オミキ、見るな! 耳も塞げ!」

武御霊「祟りでもああはならんぞー……」


彼ら自身も悪趣味な方である魔境カフェの3人も、貴腐とは協力関係にあるキョウトの民達でさえも、顔が引きつっていた。


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