元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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635: ◆k9ih1s9J/w[saga sage]
2017/06/30(金) 17:35:09.58 ID:0LlyIIGIo
シュン「もしもの話だが、先に裏切ったのが商会の側だったとしたら?」ピラッ

ミルズ「これは……。……っ!」


シュンが最後に見せた紙片は、古い写真だった。

母と見慣れぬ男性が寄り添っている。

そしてその男性の腕に抱かれる幼い自分の姿。

寄り添う二人の横に立っているのは父と、その手を握る幼いクルト。


シュン「君、お父さんにもお兄さんにも全く似てないよな。むしろ……」

ミルズ「……捏造写真だ」

シュン「僕にはそんな技術は無いし、わざわざ頼んで作るような写真じゃないぞ」

ミルズ「何なのこれ……! 悪趣味な……!」

シュン「ふうむ……目に浮かぶようだ」

シュン「一人の女を巡って争う大商人と貴族。貴族と女の間に子ができても大商人は諦めない。前の女を捨ててまで狙った女なのだから」

シュン「そして、とうとう大商人は実力行使に出た。だが、自分の仕業だと知られる事はないと慢心していたんだ」

シュン「妻と娘を奪われた貴族は、激怒した。そして莫大な借金を負わせることで大商人から地位を奪った」

シュン「しかし大商人は行方をくらまし、妻と娘を購入して取り返すことはできなかった……なんともまあ悲しい愛憎劇だな」

ミルズ「黙れっ!」

シュン「まあ、この写真を見て僕が創作した想像に過ぎないがね?」

ミルズ「もういい! 父さんに直接聞く! それで全部分かる!」

シュン「待てっ! それだけはやめるんだ! 君のために言っている!」

ミルズ「なっ……」

シュン「この話は軽々しく口外すべきじゃない」

シュン「いいかい。君は、共和国軍による処刑の対象になり得るんだ」


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