元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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633: ◆k9ih1s9J/w[saga sage]
2017/06/30(金) 17:30:27.92 ID:0LlyIIGIo
ミルズは聖教会から場所を移し、廃屋の隙間でシュンと向かい合っていた。


ミルズ「……どうぞ」

シュン「こほん。まず前置きから語らせてもらおうか」

シュン「僕も違法ハーブの流行にはうんざりしていてね。特に何をするでもないが眉を顰める日々が続いていた」

シュン「そんな折、違法ハーブの販売を止めるべく独自に動いている集団の存在を人づてに聞いて、僕も何かできないかと考えたのさ」

シュン「ギルド筆頭探偵たる僕も結局、ウベローゼン市を愛する市民の一人……」

シュン「町を守るためなら無償の捜査もやぶさかじゃない」

ミルズ「それで、なんでボクだけ?」

シュン「……これを見てくれ。とある武器店で発見した社外秘の書類の写しだ」


ジェンス魔導具店 代表者:クルト・○○


ミルズ「……。これは?」

シュン「君のお兄さんは、ジェンスという偽名で商人の仕事を行っている」

シュン「偽名での活動が黙認されているとはいえ、政府に提出する書類は戸籍上の名前でなくては問題になるからな」

ミルズ「……心当たりはあるよ。兄様は夜に一人でどこかに出かける事が多かった」

ミルズ「それで? これがなんだって言うの。まだ何か持ってるならまとめて出しなよ」

シュン「まあまあ。物事には順序と言うものがある。次はこれさ」

ミルズ「夢中草の取引記録票……!?」

シュン「商人、ジェンスのね」

ミルズ「まさか、何か理由があったはずだ。夢中草は必ずしも毒じゃない」

シュン「……この封筒も見つかった」スッ


通達“ミリエーラ”側の経営状況について


シュン「筆跡はどうだろう?」

ミルズ「……見間違えるはずがない。兄様の字だ……」

シュン「別の名義で活動している店舗への、手紙が入っていたように見えないか?」

ミルズ「兄様が……死の商人?」


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