元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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398: ◆k9ih1s9J/w[saga]
2016/08/18(木) 17:21:37.17 ID:T7GuZzR2o
ロット「ハアアアアッ!!」ガッ ダン ダン

ロットは猛毒に身体を蝕まれながらも気力で戦闘を続けていた。

その顔に普段のニヒルな気取った笑みはもはや無く、意地と脂汗だけが浮かんでいる。

師匠「いい加減に、くたばれ……!」バッ ササッ

その一方で殺し屋『凶爪』も追い込まれていた。

ありえない速さで動く必殺技の直後に、さらに速く動く『毒爪閃』を使ってしまった彼女は、疲れ切った体を無理に動かしている。

ロット(逃げに専念しやがって……でも、ガンカタはどこまでも届くんだよっ!)

避けた、と思った拳の先から銃弾が飛んでくる。

通常の接近戦や銃撃戦ではあり得ない攻撃が、殺し屋の脇腹に、腕に、脚に命中した。

師匠「ぐぅ……!」

ロット(よし、この調子で……!)フラッ

わずかな安堵がロットの足をすくった。

転倒するロットを見て、殺し屋も足を止める。

彼女らしくなかった。だが、いつでも止めを刺せる相手を前にして、限界を超えて酷使した脚が地に縫い付けられたように動かなくなってしまったのだ。

何より、すぐにでも止血が必要な状態であった。

双方、絞り出す様に声を出す。


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