元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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275: ◆k9ih1s9J/w[saga]
2016/03/25(金) 22:59:39.49 ID:rxPmlPSWo
エルミス「ねえ、革命を起こしたリーダーは父上だけど、革命を起こそうと言い出したのは誰?」

元帥「うん? どういうことだ?」

エルミス「世間では、大統領には共和制を説いた父上がふさわしいなんて言われているじゃない」

エルミス「あれって本当なのかしらと思ったの」

元帥「ああ……。さっきも言ったように私はただの軍人だからな。確かに、私に共和制の良さを説いた者は別にいる」

エルミス「じゃあその、革命を起こして共和国を作ろうと最初に提案したのは誰なの? 教えて!」

元帥「知将殿だ」

エルミス(……まあ、そうでしょうね)

元帥「彼は軍の参謀長なのだが、政治や司法についても博識な人でな、よく話をするんだよ」

エルミス「でもその人、政治に詳しくない父上が大統領になることについて何も言わないの?」

元帥「だから彼自身も出馬している。もっとも、私が大統領になること自体を批判してはいないがな」

元帥「軍の力を強くすることができれば満足らしい」

元帥「民の安全を常に考える、私と志を同じくする者の一人だ」

エルミス「王様の処刑を決めたのもその人?」

元帥「彼は、王族と貴族は共和制の大きな障害になるため処刑せねばならないと進言してくれた」

元帥「……私も最初は反対したんだ」

エルミス「よかった。父上はみんなを助けるリーダーだものね。何か事情があったのね?」

元帥「革命の前に知人の貴族を呼んで共和制についての話をしたんだ」

元帥「しかし、駄目だった……。感情的に否定するばかりで話にならなかった」

元帥「妥協案として提示されたのも、公爵家の中から全国民が選ぶという形式だった」

元帥「結局、普段いかに人格者を装っていても、約束された裕福さを捨てる覚悟のある者はいなかったのだ」

エルミス「父上も迷ってたのね……」


門衛「元帥殿、来客です」

元帥「身分が確認できたなら通しなさい」

元帥「……エイラ、すまない。来客だ。しばらく出て行ってくれ」

エルミス「わかったわ。お話ありがとう、父上」


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