元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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213: ◆k9ih1s9J/w[saga]
2016/03/22(火) 23:27:45.31 ID:NdUrv+Fvo
公共墓地。

アン「……教会の墓地になってたんですね」

ソピア「もしかして、ニコラさんを探しに来たの?」

アン「……はい」

アン「せめて手がかりくらいあると思ったんですけど、ごめんなさい、無駄足でしたねぇ」

ソピア「たしか……火災で一家心中したんだよね。ザネッティ家の人たちもここに眠ってるのかな」

ソピア「公爵様の家だったのにどうしてそんなことになったんだろう……」

アン「その話をするなら先にどうして栄えたのかをお話しないといけません」

ソピア「あれ、知ってたんだ?」

アン「ザネッティ家は農民たちを酷使し、他の町よりも多くの税を要求し、シスヤタの全領民から嫌われていました」

アン「気に入らないという理由で処刑したり、若い子供をさらって奴隷にしたり、それはそれは横暴な公爵家でした」

ソピア「なんてひどい、貴族の風上にもおけないよ」

アン「ウベローゼン市の貴族が例外なだけですよぉ。直接悪いことしませんから」

アン「他の町の貴族のほとんどは真っ黒ですぅ。商会と同じくらいに……」


アン「そんなシスヤタ市である日、鉱脈が見付かったんですぅ」

ソピア「石炭だね」

アン「はい。それともう一つ、世界でここでしか採れない希少鉱物です」

アン「その宝石はニコライトと名付けられました」

ソピア「ニコライトって……ニコラさんから?」

アン「そうです。どうしてニコラはこんな名前を付けちゃったんでしょうねぇ……」

ソピア「名前を残したかったのかな?」

アン「話を戻しますぅ。鉱脈が見付かると、市民は裕福になりザネッティ家への怒りも減りました」

アン「さらにザネッティ家は自費で浄水施設を作ったのですっごく喜ばれました」

ソピア「いいこともするんだね」

アン「ただ、自分たちの食生活のためですよぉ。美食街が出来たのも、ザネッティ家による投資の結果ですから」


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