ほむら「巴マミがいない世界」
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446: ◆c6GooQ9piw[sage saga]
2022/02/08(火) 06:48:15.18 ID:LFTSgn+s0
……

どれほど経ったのだろう。

数時間、あるいは、もっと──

明確な時間の感覚はもはやなかったが、ほむらは思考を続けていた。
それだけの時間は、ほむらが冷静さを取り戻すのには十分だった。

もし、杏子が生きて帰ってきたら、ワルプルギスの夜に二人で挑める。
そのためのシミュレーションは、決して無駄にはならないはずだ。

仮に、この時間軸でそれが叶わなかったとしても──

ほむら「……」

ほむらは、自らの思考を反芻する。

これは、杏子の覚悟に対する冒涜だろうか。
あのような言葉をかけておきながら、ほむらは杏子が生きて帰ってくることを、決して信じてはいない。

いや、より正確に言うなら、杏子がどのような結末を辿ろうが、ほむらは構わないのかもしれない。

ほむらはただ、その状況に応じて、ベストだと思われる行動を──あるいは、それを探るために、まだ試していない行動を──ひたすらに選び続けるだけだからだ。


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