339: ◆c6GooQ9piw[sage saga]
2017/01/31(火) 06:55:18.05 ID:FuB4lQQQO
使い魔に同様の違和感を覚えつつも、危なげなく凪ぎ払い、ほむらは魔女の下に辿り着いた。
ほむら「……やっぱり」
その姿を見て、疑惑が確信に変わる。
ほむら(やはりそうだ……私はこの魔女を、『知らない』)
それは、これまでの時間軸を通して、ほむらが初めて目にする魔女であった。
基本的に、どの時間軸でも同じ魔女が出現するというわけではない。
ほぼ毎回出現する魔女もいれば、ほとんど出現しない魔女もいる。
あるいは、何らかの条件を満たさないと出現しない魔女もいるかもしれない。
だが、ほむらは何度も同じ時間を繰り返す中で、低確率で出現する魔女ですら、既に数えきれないほど目にしている。
最後に初めて見る魔女と戦ったのがいつだったのか、思い出せないくらいだ。
だからこそ、今のほむらが魔女と戦うときは、もはや意識せずとも的確に弱点を突き、効率よく作業のように倒すことができていた。
もっとも、つい最近お菓子の魔女に辛酸を舐めさせられたばかりではあるのだが……
まさか、ここにきて初めて見る魔女と遭遇しようとは、思ってもみなかったのだ。
ほむら「……」
単に、非常に低い確率をここで引き当てただけのことなのか。
あるいは──
ほむら(……警戒する必要があるわね)
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