240: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/04/08(金) 23:43:10.20 ID:Dq/yhV0IO
杏子「……着いたぜ」
さやか「……」
さやかは、ぼんやりとその建物を見上げた。
さやか「……教会?」
杏子「あぁ」
杏子がこの場所を訪れるのは久しぶりだ。
いろいろと思い出してしまうということもあり、当時は近寄り難かった場所だが、今はもう懐かしいという感情の方が強い。
杏子「ちょっと長い話になるぜ。ほら、食えよ」
そう言って、杏子はさやかにリンゴをひとつ投げて渡した。
さやか「……」
受け止めはしたものの、食べ始める気配はなかった。
ぼんやりとリンゴを眺めるさやかからは、何の感慨も読み取れない。
杏子(……さやかは今揺れている。このまま赤の他人のために戦い続けることに疑問を持ちつつある。ここで、あたしというもうひとりの例を知れば……)
……わかってもらえるはずだ。
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