216: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/18(金) 20:21:11.92 ID:v30v4Rp4O
まどか「……さやかちゃん?」
さやか「!」
まどかに声をかけられ、ハッとする。
さやかの様子が変わったことを不審に思ったのだろう。
さやか(まずい、今は……)
顔を合わせられなかった。
今まどかに顔を見られたら、全てを見透かされてしまう気がした。
まどかには、こんな自分の汚い部分、卑怯な部分を知られたくなかった。
さやか「……ごめん、魔力の反応があった。あたし、もう行かなきゃ」
顔を背けたまま、早口で伝える。
幸いにも、まどかはそれを緊迫した状況故のことだと受け取ったようだった。
まどか「えっ? あっうん、わかった。頑張ってね」
さやか「ッ……」
まどかの優しさが、今のさやかにはつらかった。
言葉が胸に刺さる。
さやか「……ありがとう。仁美のこと、よろしくね」
まどか「うん、任せて!」
返事を聞くや否や、さやかは駆け出した。
魔力の反応などありはしない。
ただ、1秒でも早くこの場所を離れたかった。
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